AD/DA命令(P版)

AD/DA変換について

AD/DA変換については、応用命令を使用します。
Professional版で使用できます。

ADCOコマンド

AD変換は、0-3.3Vの電圧を測定することができます
分解能は12ビット(0-4095)です。

Wifiを使用する機器では、IO32-IO35(4pin)が使用できます。
連枝では、この4ピンを対象としてAD変換が可能です。

33番ピンに接続された信号をAD変換する場合は、以下のようなプログラムを作成します。
DIO33で入力として使用するため、X33を指定します。変換した結果は2番目のデバイスD0に格納します。

事前にWifiの設定をEEPROMに書き込んでいただければ、以下のラダーのように
Wifi対応としてください。測定結果をWebページで確認することができます。

特殊設定について

初期設定において以下のビットおよびワードデバイス値を設定することで、
測定結果に対して、上限下限、スケーリングを行うことができます。

データを直接DAへ出力したり、加工プログラムを省略することができます。
特殊設定を使用する場合は、必ず、初期設定回路を用意しその中で、AD変換のピンごとに
MappingリレーをONにします。

ビットデバイス 説明 ワードデバイス 説明
M8050 AD32Mapping D8050 AD32の入力値の下限値(初期値0)
M8051 AD32_入力LOWER_LIMITチェック D8051 AD32の入力値の上限値(初期値4095)
M8052 AD32_入力UPPER_LIMITチェック D8052 AD32の出力値の下限値(初期値0)
D8053 AD32の出力値の上限値(初期値32767)
M8055 AD33Mapping D8055 AD33の入力値の下限値(初期値0)
M8056 AD33_入力LOWER_LIMITチェック D8056 AD32の入力値の上限値(初期値4095)
M8057 AD33_入力UPPER_LIMITチェック D8057 AD33の出力値の下限値(初期値0)
D8058 AD33の出力値の上限値(初期値32767)
M8060 AD34Mapping D8060 AD34の入力値の下限値(初期値0)
M8061 AD34_入力LOWER_LIMITチェック D8061 AD34の入力値の上限値(初期値4095)
M8062 AD34_入力UPPER_LIMITチェック D8062 AD34の出力値の下限値(初期値0)
D8063 AD34の出力値の上限値(初期値32767)
M8065 AD35Mapping D8065 AD35の入力値の下限値(初期値0)
M8066 AD35_入力LOWER_LIMITチェック D8066 AD35の入力値の上限値(初期値4095)
M8067 AD35_入力UPPER_LIMITチェック D8067 AD35の出力値の下限値(初期値0)
D8068 AD35の出力値の上限値(初期値32767)

使用例1.
AD変換の結果をスケーリング(マッピング)します。
変換値0を0、変換値4095を32767としてデバイスに格納します。


使用例2.
AD変換の結果をスケーリング(マッピング)します。
変換値0を1000、変換値4095を30000としてデバイスに格納します。


使用例3.
AD変換の結果をスケーリング(マッピング)します。
変換値100を1000、変換値3000を30000としてデバイスに格納します。
ただし、変換値が100以下の場合は100、3000以上の場合は3000の値にします。

DACOコマンド

DA変換は、0-3.3Vの電圧を出力することができます。
分解能は8ビット(0-255)です。
電圧出力に使用できるピンは、IO25とIO26です。
以下のプログラムは、D0に格納された値をIO25に出力するプログラムです。

DA変換についても、スケーリング(マッピング)が行えます。
出力指示値が範囲外の場合、挙動が安定しません。また、AD変換した値を
そのまま、DA変換値として使用する場合演算が必要となります。
これを変換せずに使用することができるのがスケーリング(マッピング)です。

特殊設定
ビットデバイス 説明 ワードデバイス 説明
M8020 DA25Mapping D8020
M8021 DA25_入力LOWER_LIMITチェック D8021 DIO25デバイスの入力値の下限値(初期値0)
M8022 DA25_入力UPPER_LIMITチェック D8022 DIO25デバイスの入力値の上限値(初期値255)
D8023 DIO25デバイスの出力値の下限値(初期値0)
D8024 DIO25デバイスの出力値の上限値(初期値255)
M8025 DA26Mapping D8025
M8026 DA26_入力LOWER_LIMITチェック D8026 DIO26デバイスの入力値の下限値(初期値0)
M8027 DA26_入力UPPER_LIMITチェック D8027 DIO26デバイスの入力値の上限値(初期値255)
D8028 DIO26デバイスの出力値の下限値(初期値0)
D8029 DIO26デバイスの出力値の上限値(初期値255)

使用例1.
X21のスイッチを押すたびに出力となるデータレジスタの値を10増やします。
X23のスイッチを押すたびに出力となるデータレジスタの値を10減らします。
電圧の出力はDACOがONとなっている間出力されます。

使用例2.
X21のスイッチを押すたびに出力となるデータレジスタの値を10増やします。
X23のスイッチを押すたびに出力となるデータレジスタの値を10減らします。
M8020を置くことでスケーリングを有効にします。
M8021およびM8022を置き、D8021入力下限値とD8022上限の設定を行い、
下限値以下の値なら下限値とし、上限値以上なら上限値に制限をかけます。
電圧の出力はDACOがONとなっている間出力されます。

使用例3.
ADコンバータで取り込んだ値をDAコンバータの出力値に設定します。
ADコンバータでは0-4095の値が取り込まれますが、スケーリングの設定を行うことで
DAコンバータで使用される値0-255の範囲に変換することができます。
演算機能を使用せずに、比例して出力を変化させることができます。
また、出力の最低値を設定することで、出力電圧の最低値を0Vから変更することができます。
M8020を置くことでスケーリングを有効にします。
M8021およびM8022を置き、D8021入力下限値とD8022上限の設定を行い、
D8023出力下限値とD8024出力上限値の設定を行います。
下限値以下の値なら下限値とし、上限値以上なら上限値に制限をかけます。
電圧の出力はDACOがONとなっている間出力されます。